2011年08月02日
夜の森へ、そ~っと、そ~っと
週末自然案内人のまいまいです(^o^)/
今回のフィールドは、いつも使わせて頂いている「市民の森」しかも「夜」

このきれいな夕焼けが見える場所から、ナイトハイクへ皆様を御案内です(^O^)
なんと、54名の方が参加して下さいました。ありがとうございます
ある男の子の変化を紹介したいと思います。
「夜の生きものとふれあおう」というタイトルから連想されるのは、虫取りだったらしく
張りきって虫取りセットを持ってきていた男の子たち…(汗)
出かける前に
「今日は虫取りしないから、虫取りセットは置いて行くよ」と説明しても
その男の子は諦め切れない様子で、虫かごを胸から下げています。う~ん。
仕方がないからそのまま出発
他にも、夜の森で暮らしている生きものたちをビックリさせないようにするために
いくつかの準備と約束をしました。
懐中電灯に、赤セロファンを貼って赤色の光りにしたり
足の裏の感覚を使って、そっと歩く練習をしたり
もしも、虫をみつけても大声を出さないでそっと周りに教えてねと約束をしたり・・・
薄暗い森に着いたら、森の音が昼から夜に変わる瞬間を聞きました。
昼間は喧しいくらいに鳴いているセミが、ピタッと鳴きやんで、夜の虫が鳴き始めます。
さぁ、夜の時間の始まりです。
しだいに暗くなっていく森を、耳を澄まして、森のにおいをかぎ、
足の裏で大地の感触を確かめながら、そ~っと進んで行きます。
途中にある、木のコブや穴には何かいないかな?
怪しそうなところを赤色のライトでそっと覗いてみます。
気づくと辺りは真っ暗。目の感覚が閉じると、他の感覚が起きてきます。
始めは怖がってお父さんにくっついていた男の子も、
途中からはお父さんのライトを奪って怪しそうな場所を探すのに夢中です。
ナイトハイクの後は、ライトトラップに集まる虫たちの観察会

しかし、少ししか虫たちが集まって来ません。なぜでしょう?
色々な原因がありますが「昆虫の森」という名前のために
人間がやって来て集中的に採ってしまったのも大きな原因の一つだと思います。
今は、職員さんがもとの虫がたくさんいる森に戻そうと
カブトムシやクワガタの幼虫を森で育てたりしていますが
なかなかうまくいきません。
そこで、みんなに言いました。
「みんな虫を採るのが大好きだよね。
少しくらい虫を採るのは構わないかも知れないけどでも考えてみて」
「みんなが、たくさん虫を採ったらどうなるかな?」
「みんなが採った虫は、お父さんと、お母さんだよね?」
「お父さん、お母さんがいなくなったら子どもは産まれるかな?」
「子どもがいなくなったら、その次の子どもは産まれるかな?」
「虫を採る時は、少しだけ考えてみて
自分が責任をもって面倒をみることが出来るかどうか?」
虫かごを手放さなかった男の子も、ウン、ウンと深くうなずいていました。
帰り道は、「僕これもういらない」とお母さんに虫かごを預けちゃったそうです。
ネイチャーゲームリーダー指導員の心得の一つに
「体験第一、学びは後で」というのがあります。
体験から学ぶことで、実感としての「気づき」が生まれるのだと思います。
まさに「体験第一、学びは後で」だなぁと感じた一夜でした。
今回のフィールドは、いつも使わせて頂いている「市民の森」しかも「夜」

このきれいな夕焼けが見える場所から、ナイトハイクへ皆様を御案内です(^O^)
なんと、54名の方が参加して下さいました。ありがとうございます

ある男の子の変化を紹介したいと思います。
「夜の生きものとふれあおう」というタイトルから連想されるのは、虫取りだったらしく
張りきって虫取りセットを持ってきていた男の子たち…(汗)
出かける前に
「今日は虫取りしないから、虫取りセットは置いて行くよ」と説明しても
その男の子は諦め切れない様子で、虫かごを胸から下げています。う~ん。
仕方がないからそのまま出発

他にも、夜の森で暮らしている生きものたちをビックリさせないようにするために
いくつかの準備と約束をしました。
懐中電灯に、赤セロファンを貼って赤色の光りにしたり
足の裏の感覚を使って、そっと歩く練習をしたり
もしも、虫をみつけても大声を出さないでそっと周りに教えてねと約束をしたり・・・
薄暗い森に着いたら、森の音が昼から夜に変わる瞬間を聞きました。
昼間は喧しいくらいに鳴いているセミが、ピタッと鳴きやんで、夜の虫が鳴き始めます。
さぁ、夜の時間の始まりです。
しだいに暗くなっていく森を、耳を澄まして、森のにおいをかぎ、
足の裏で大地の感触を確かめながら、そ~っと進んで行きます。
途中にある、木のコブや穴には何かいないかな?
怪しそうなところを赤色のライトでそっと覗いてみます。
気づくと辺りは真っ暗。目の感覚が閉じると、他の感覚が起きてきます。
始めは怖がってお父さんにくっついていた男の子も、
途中からはお父さんのライトを奪って怪しそうな場所を探すのに夢中です。
ナイトハイクの後は、ライトトラップに集まる虫たちの観察会

しかし、少ししか虫たちが集まって来ません。なぜでしょう?
色々な原因がありますが「昆虫の森」という名前のために
人間がやって来て集中的に採ってしまったのも大きな原因の一つだと思います。
今は、職員さんがもとの虫がたくさんいる森に戻そうと
カブトムシやクワガタの幼虫を森で育てたりしていますが
なかなかうまくいきません。
そこで、みんなに言いました。
「みんな虫を採るのが大好きだよね。
少しくらい虫を採るのは構わないかも知れないけどでも考えてみて」
「みんなが、たくさん虫を採ったらどうなるかな?」
「みんなが採った虫は、お父さんと、お母さんだよね?」
「お父さん、お母さんがいなくなったら子どもは産まれるかな?」
「子どもがいなくなったら、その次の子どもは産まれるかな?」
「虫を採る時は、少しだけ考えてみて
自分が責任をもって面倒をみることが出来るかどうか?」
虫かごを手放さなかった男の子も、ウン、ウンと深くうなずいていました。
帰り道は、「僕これもういらない」とお母さんに虫かごを預けちゃったそうです。
ネイチャーゲームリーダー指導員の心得の一つに
「体験第一、学びは後で」というのがあります。
体験から学ぶことで、実感としての「気づき」が生まれるのだと思います。
まさに「体験第一、学びは後で」だなぁと感じた一夜でした。